トレーリング注文とは
OrangeXのトレーリング注文は、追跡指値注文でも呼ばれます。相場が一方向に動いている時に一時的な逆行(プルバック)を狙ってエントリーする方法です。この注文方式で、トレーダーはトレンド相場の一時的な価格修正を活用してポジションを建てることができます。
トレーリング注文の出し方
買い注文 (ロングポジション)
仕組み: トレーダーは相場が上昇トレンドで推移すると予想し、上昇トレンドのプルバックから一旦価格が下落した時にエントリーすることで、より良いエントリー価格を確保できます。
設定方法:トレーリングギャップに一定の値幅を設定します。価格は上昇後またその値幅分を下落した時、買い注文がトリガーされます。
トリガー条件:相場はまず上昇して、その後設定した値幅分を下落したら、買い注文がトリガーされます。
取引例
- 現在の価格は$20,000です。トレーダーはこれから相場は上昇トレンドだと判断します。
- トレーリング注文のギャップを$500に設定します。
- 価格は$20,800まで上昇した後、$20,300まで揺り戻しました。そして、買い注文はトリガーされ、ロングポジションが建てられました。
メリット:
上昇トレンド内のプルバックを利用することで、トレーダーが天井で買い注文を避けることができます。
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売り注文 (ショートポジション)
仕組み:トレーダーは相場が下落トレンドで推移すると予想し、下落トレンドのプルバック中、価格が反発した時にエントリーすることで、より良いエントリー価格を確保できます。
設定方法:トレーリングギャップに一定の値幅を設定します。価格は上昇後またその値幅分を反発した時、売り注文がトリガーされます。
トリガー条件:相場はまず下落して、その後設定した値幅分を反発したら、売り注文がトリガーされます。
取引例
- 現在の価格は$30,000です。トレーダーはこれから相場は下落トレンドだと判断します。
- Tトレーリング注文のギャップを$300に設定します。
- 価格は$$29,000まで下落した後、$29,300まで反発ました。そして、売り注文はトリガーされ、ショートポジションが建てられました。
メリット:
下降トレンド内の反発を利用することで、トレーダーが底値でのショートを回避できます。
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トレーリング注文メカニズム説明
注文方向 |
適用相場 |
トリガー条件 |
買い注文(ロングポジション) |
上昇トレンド |
価格上昇後、設定した値幅分まで下落する時 |
売り注文(ショートポジション) |
下落トレンド |
価格下落後、設定した値幅分まで反発する時 |
トレーリング注文 と トレーリングストップ注文の比較
特徴 |
トレーリングストップ注文 |
トレーリング注文 |
取引目的 |
相場転換時に参入または決済する方法 |
相場が一方向に動いている時に一時的な逆行(プルバック)を狙ってエントリーする方法 |
買い注文の場合 |
価格下落後、設定した値幅分まで反発する時 |
価格上昇後、設定した値幅分まで下落する時 |
売り注文の場合 |
価格上昇後、設定した値幅分まで下落する時 |
価格下落後、設定した値幅分まで反発する時 |
適用場面 |
トレンド転換点を掴む |
トレンド相場の価格修正タイミングを活用する |
活用例
1. 買い注文(ロングポジション):
- 相場が明確な上昇トレンドにある場合、高値での買い注文を避けるため、相場は下落した時に買いエントリーを行い、価格が再び上昇した際に利益を確定するという流れです。
2. 売り注文(ショートポジション):
- 逆に、相場が明確な下降トレンドにある場合、最安値での売り注文を避けるため、価格が一時的に反発した時に売りエントリーを行います。その後、価格が再び下落した時に利益を確定します。
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重要な注意事項
1. 価格ギャップの設定:
- 価格ギャップは小さく設定しないでください。ギャップが小さく設定すると、少しだけの相場変動でも注文がすぐトリガーされてしまいます。
2. 適用場面:
- トレーリング注文はトレンド相場(上昇トレンドまたは下降トレンド)に最適。
- レンジ相場には向いていません。価格変動が頻繁になり、トリガー価格を見誤る可能性が高くなります。
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まとめ
トレーリング注文方法はトレンド相場の価格修正時に、押し目買いと戻し売りに有効な取引戦略です。上昇トレンドで価格が一時的に下落した時、その下落が予想したサポートラインに到達した際に買いエントリーが行われます。一方で、下降トレンドでの一時的な価格上昇を捉えることで売り注文が発注できます。この手法の特徴は、価格を追いかけることを避けてリスクを抑えつつ、効率的にトレンド内の有利な価格水準でエントリーすることができる点にあります。