Reduce-only注文:決済による意図しないポジション反転を防ぐ
決済用の注文は、決済対象のポジションがなくなった後に新規建て注文として機能する場合があります。Reduce-only(減倉のみ)は、このリスクに対処する指定です。約定によって既存のデリバティブポジションを縮小することだけを認め、エクスポージャーの追加を防ぎます。約定、特定の価格、強制決済の回避を保証するものではありません。
未取消の決済注文が残る問題
線形契約で10単位のポジションを保有する仮定例を考えます。全10単位の売り指値注文を出した後、同じポジションを別の操作で6単位手動決済すると、残りは4単位です。通常の10単位の売り注文がそのまま約定すると、ワンウェイモードでは残り4単位を決済したうえで、6単位のショートを新規に建てる可能性があります。実際の処理は取引所とポジションモードに依存します。
有効なReduce-only指定があれば、残りの注文数量を使って新たなショートのエクスポージャーを作ることはできません。取引所はポジションの変化に応じて注文数量を調整したり、注文を拒否または取消したりする場合があります。超過数量の処理がすべての取引所で同じとは考えず、現行ルールを確認してください。
ポジションが変わったら再確認する
手動決済、部分約定、強制決済、ポジション管理責任の移管、その他の決済があった直後は、確認のタイミングです。現在のポジションと、残っているすべての決済注文を照合します。以前記録した注文ラベルより、現在のポジションとシステムに受け付けられた指定が重要です。
ロングを減らす注文は売り、ショートを減らす注文は買いです。ヘッジモードでは、対象のポジション側を正しく指定する必要がある場合もあります。売買方向だけでは、意図した側のポジションを減らす注文かどうか判断できません。
3種類の制御を区別する
| 制御 | 確認する内容 | 残る制約 |
|---|---|---|
| Reduce-only | 約定によってエクスポージャーを追加できるか | 約定は保証しない |
| 指値 | 許容できる最も不利な約定価格 | 未約定になる場合がある |
| ストップのトリガー | 決済注文がいつ有効になるか | トリガー到達は約定保証ではない |
Reduce-onlyのストップ指値注文は、急変時に有効になっても、指値条件を満たさず未約定になる場合があります。成行型の決済は、複数の価格で約定する可能性があります。どちらも証拠金要件や取引所のサービス停止リスクをなくすものではありません。
決済注文を照合する例
残り4単位に対して、3単位ずつの利確注文が2件あるとします。合計注文数量は6単位です。両方が全数量約定できるとは限りません。注文履歴で受付状況、優先順位、その後の数量調整を確認します。最初の注文で3単位が約定したら、残りポジションが1単位であることを確認し、2件目の注文を再確認します。
実務上は、契約、ポジション側、現在数量、注文数量、受け付けられたReduce-only指定、約定履歴を記録します。注文を差し替える前に照合し、差し替え後は受付を確認してください。送信ボタンを繰り返し押すと、独立したリクエストが複数作られる場合があります。
実際の取引所に適用する際の注意
CoinbaseのReduce-onlyの説明は、ポジションの決済と意図しない反転の違いを示しています。利用できる商品や自動設定は同社固有のものです。
OrangeXの永続先物取引ページは、確認済みの商品入口です。対応する注文指定とポジションモードは、現行フォームと適用ルールで確認してください。本文のすべての例が、特定のOrangeX操作に対応すると主張するものではありません。
Reduce-onlyは注文処理におけるエクスポージャーの制約です。完全な決済計画には、数量照合、約定確認、十分な証拠金も必要です。数値例は仮定であり、取引の推奨ではありません。